タブレット学習(RISU算数)にハマる小5娘

こんにちは。『教育パパですが、何か?』です。

 

小5娘の教育について、タブレット学習には興味があったものの、中々手を出せずにいました。

 

娘は進研ゼミ小学講座の『チャレンジ』(チャレンジタッチでない方)をしています。中学受験はペーパーテストであり、全教科をタブレット学習にするのは抵抗があったので、紙の方の『チャレンジ』をしているというわけです。

 

先日、娘との世間話のなかで「タブレット学習って興味ある?」という私の一言から、娘が「タブレット学習をやってみたい!」と言いだしました。

 

父親として全教科をタブレットに変更するつもりはなかったので、『チャレンジタッチ』へ変更する選択肢はありませんでした。

 

しかし、小5娘がタブレット学習をしたいと強く言うのを無視するわけにもいきません。

 

私は小学校の勉強において算数を最も重視しているので、算数に特化したタブレット学習があるといいなと思っていました。

 

それがあったのです。『RISU算数』です。

 

娘と色々話して、早速RISU算数を始めることにしました。使い始めて約2週間が経っています。

 

RISU算数を始めていきなりハマる

タブレット学習をこれまでにやったことがない小5娘にとって、タブレットが届く前からワクワクしていました。

 

タブレットが自宅に届くとすぐに箱を開け、早速問題を解き始めました。その日からほぼ毎日RISU算数をやっているようです。

 

下記をご覧ください。私のメーラーに届いたRISU算数からの通知メールの一部です。この日はとくにたくさんメールが届きました。娘が解く単元が進めば進むほど、レッスン動画の通知メールが私に届きます。

 

仕事中にも通知メールが届くので、今頑張っているんだなあと思いながら仕事をしています。

 

娘は、学校の宿題・塾の宿題・チャレンジがあるなか、時間を見つけては集中的にRISU算数をやっています。正直、これほどまでにハマるとは思っていませんでした。

 

まず場所を問わないところが良い点です。娘は机でやるときもあればソファでやるときもあり、タブレット1台で気軽に勉強をスタートできるのが良いように思います。

 

娘は空き時間ができると、読書をするか、絵を描くか、タブレット学習するかのいずれかをすることが多いです。つまり、休憩にRISU算数をするといった感じがあるように思います。

自分のペースで先に進める

タブレット学習はRISU算数以外にもあります。例えば、進研ゼミ小学講座の『チャレンジタッチ』が有名です。

 

この『チャレンジタッチ』の算数との大きな違いは、自分のペースで先に進める点だと思います。つまり、先取り学習が可能だという点です。

 

やり始めたら満足するまでやり続けられるので、管理されてやらされているという感じがなく、自分のペースでできる点が娘に向いているのだと思います。

 

子どもがゲームするところを想像してみてください。ゲームをなるべくさせたくないのであれば1日にやる量を制限すればよいのですが、たくさんゲームをやってほしいなら、制限をかけずにやりたい時にやりたい分だけやらせる方が良いと思いませんか?

 

忘れそうなタイミングで突然復習問題が出る

忘れそうなタイミングで間違った問題の復習問題が出現します。

 

この機能はとても良いです。これを紙の問題集でやろうと思ったら、問題をいつ間違ったかを書き記し、そこからの時間を計測して復習するといった手間が発生します。RISU算数はこれを自動で行ってくれるのです。

 

また、妻と「エビングハウス忘却曲線を用いて復習問題が出ていたら凄いね」と話していたのですが、なんと本当にそうなっているようです。

 

blog.risu-japan.net

 

 

この復習機能はタブレットならではの機能であり、個人的には最も優れた機能だと思っています。

 

ゲーム性がある

ゲーム性があるというのが、お子さんがハマる重要な要素ではないかと思います。RISU算数には、次の2つのゲーム性があります。

 

[ポイントを稼ぐゲーム性]
問題を解けば解くほど、がんばりポイントが加算されていく仕組みになっています。ポケモンGOにコインを集める仕組みが入っていますが、それと同じようなものです。集めたポイントはあとで商品と交換できます。これは他のタブレット学習でも使われている仕組みですね。

 

[自由に進路を選べるゲーム性]
次にやりたい単元を自分で選んで進めていくことができます。下記のタブレット画面をご覧ください。このように自由に進路を選べる点はゲーム性があって楽しいものです。娘は図形問題を先に選択したようです。

 

他のタブレット学習では、やるべき単元がおおよそ決まっています。この自由度の高さはRISU算数の特徴といえます。

 

RISU算数にハマる理由は2

私が2021年7月13日に公開したnote『子どもが自然と勉強するようになる、科学的根拠に基づくたった2つのこと』の中で、次の2つが大切だと述べました。

 

  1. 遊びの中で勉強する
  2.  勉強の成功体験を味わう

note.com

(このnoteは7月末までに63名の方に購入頂いています)

 

私がRISU算数を推す理由は、この大切な2つのことが組み込まれているからです。

 

[1. 遊びの中で勉強する]
これは先に説明した2つのゲーム性から言えることです。ゲーム感覚で算数の勉強ができる特徴があります。とくに、自由に進路を選べる点はゲーム性をより高めてくれるため、遊びの中で勉強している感覚が生まれます。

 

[2. 勉強の成功体験を味わう]
問題が解けると次のような画面が現れ、がんばりポイントが付与されて称えてくれます。このような演出は紙の問題集では不可能であり、勉強の成功体験をより感じさせてくれます。クリアすることが癖になるような楽しさがあります。

 

さらに、次のように星が並んでいる画面を確認できます。この画面を見ることで、子どもの『できる』が可視化され、やる気がアップします。がんばりポイントだけでなく星の数も増えていく楽しさがあります。

 

RISU算数の1週間お試し体験ができる

当サイトからの申し込み(下記のどちらかをクリック)で、1週間のお試し体験ができます(限定50名様まで)。

 

お申し込みクーポンコードは『ark07a』をご記入ください。キャンペーンの適用にはクーポンコードの入力が必要です。

 

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必ずしも全てのお子さんがRISU算数にハマるとは限りませんが、ハマるかハマらないかはやってみないと分からないところがあります。

 

子どもの教育について、親が色々と試してみることに大きな価値があると思っています。

 

2021年8月1日
『教育パパですが、何か?』より

『教育パパですが、何か?』のつぶやき(Vol. 34)

こんにちは。『教育パパですが、何か?』です。

 

『くもん』は私に算数の自信を付けてくれた非常にありがたい存在です。

 

小3から始めた『くもん』のおかげで、小4のとき私の計算速度は同級生で一番になりました。約120人の同級生の頂点に立ち、学校新聞に掲載されたのです。

 

恩さえも感じている『くもん』をどうしても娘にやってほしかったので、娘が年長のときに娘を説得して『くもん』に通わせました。

 

しかし、渋々通った娘は途中から行きたくないと言いだします。娘に「なんでこんな簡単ことを何度もしないといけないのか?」と言われ、はっと目が覚めました。すぐにくもんをやめさせました。

 

娘にとって『くもん』は楽しくなかったのです。

 

楽しい教育を行うという方針で娘の教育を行ってきたのに、それと逆のことをしていた自分を責めました。

 

どのような学習が効果的かは子どもによって異なります。親が子どもに強制する教育はほとんど実にならない。それを頭では分かっていたつもりでしたが、『くもん』は良いに決まっているという思い込みが勝っていたのです。

 

非常に反省した出来事であり、これ以来、娘に勉強を強制したことは一度もありません。

 

 

今週(2021年7月19日~2021年7月25日)のTwitterのつぶやき(フォロワー数は約11,700人)を以下にまとめています。小5娘の学習ネタ、1歳娘の育脳ネタなど「楽しい教育パパママのすすめ」について発信しています。

 

 

2021年7月25日(日)

友達と一緒に切磋琢磨して勉強する環境はとても良い。小5娘が7月から受験塾に入り、同じ志望校を目指すライバルが何人もできた。こういう環境はとてもありがたい。ライバルが頑張っている話を聞いたりその姿を見たりして、大いに刺激を受けてもらいたい。

 

2021年7月24日(土)

ベネッセ教育総合研究所の2013年の調査では、算数の好きが小4から減少していくことが分かっている。小4の壁と関係するかもしれないが、この準備は小3からでは遅いかもしれない。幼児期の早期教育で準備しておくことが望ましい。これに関するnoteを先週まとめた。

 

2021年7月23日(金)

他人の成功を称えられる環境は素晴らしい。「ごみはごみ箱に入れるね」と言って、次女(1歳4ヶ月)の目の前でごみ箱に入れるところを見せたら、次女が拍手をしてくれた。次女が何か上手にできたら拍手するようにしているので、私が上手にできたら次女も拍手してくれる。こういう家庭環境はとても良い。

 

2021年7月22日(木)

教育に優れた大学は、その価値が上がることによって当然偏差値も上がっていく。偏差値を気にしないと言っても、行きたい大学の偏差値が高いということが十分にあり得る。偏差値を上げておくことは、選択肢の幅を広げる意味でとても重要である。

 

2021年7月21日(水)

脳科学ミラーニューロン)を利用して、次女(1歳4ヶ月)が徐々に牛乳が飲めるようになってきた。最初は不味いという顔をして一切飲めなかったが、妻が毎朝一緒に牛乳を飲むという朝カフェを3週間繰り返して、飲める量が少しずつ増えてきた。今は40ml。牛乳嫌いな妻に感謝

 

2021年7月20日(火)

早期教育は大切である。しかし、楽しくない早期教育は害でしかない。小5娘が年長のとき、あまり行きたがっていなかった『くもん』に通わせたことがある。しかし、1ヶ月して「なんでこんな簡単ことを何度もしないといけないのか?」と言ってきたので速攻でやめた。とても反省した出来事である。

 

2021年7月19日(月)

小学生で学習習慣は身についていたのに、中学生になってから学習習慣が失われる子どもがいる。このことが統計データから分かる。この理由は様々あると思うが、親が留意しておくべき大切な事実である。実際は、勉強がついていけなくなる子や中学合格で気が緩んだ子など様々だろう。

『教育パパですが、何か?』のつぶやき(Vol. 33)

こんにちは。『教育パパですが、何か?』です。

 

勉強において『楽しんでいるかどうか』は非常に大切です。

 

私の場合、勉強がつまらなくて遊んでばかりいた小学生時代とは対照的に、部活動と睡眠以外はほぼ勉強していた中学生時代があります。

 

中学生のときは勉強がワクワクして楽しかったです。大人になった今でも何かを学ぶことは楽しく、中学生からの勉強を機にずっと学習習慣が身についています。

 

この経験から、娘には幼児期から勉強を楽しんでもらいたいと思っています。

 

そのための努力は惜しまず、娘の早期教育に力を入れてきました。

 

長女はもう小5なので家庭での教育はそろそろ卒業です。学習習慣は十分に身についています。

 

次は次女(1歳4ヶ月)の番です。

 

 

今週(2021年7月12日~2021年7月18日)のTwitterのつぶやき(フォロワー数は約11,600人)を以下にまとめています。小5娘の学習ネタ、1歳娘の育脳ネタなど「楽しい教育パパママのすすめ」について発信しています。

 

 

2021年7月18日(日)

小学校高学年の約7割、中学生の約8割に学習習慣が身についていない。これはベネッセ教育総合研究所の調査によって明らかになっている。一方で、学習習慣は学力を高められるということが科学的根拠とともに知られている。どうやったら子どもに学習習慣を定着させられるのか?noteにまとめた。

 

2021年7月17日(土)

勉強より大切なことがある。この考えには大いに賛同するが、だからといって勉強ができなくてもいいということにはならない。勉強を習慣化することで、成績を安定させるだけでなく、大切なことに割く時間が生まれる。どうやったら子どもに勉強の習慣を定着させられるのか?noteにまとめた。

 

2021年7月16日(金)

小5娘に対して、なぜ勉強へのプラスイメージを持たせることに必死になってきたのか?一番の目的は、娘の勉強への抵抗感をなくし、勉強習慣を定着させること。もちろん成功している。勉強習慣は将来何かを学ぶための大切な基盤となる。勉強習慣の定着に繋がる10種類の実践例をnoteでまとめた。

 

2021年7月15日(木)

学習習慣を身につけるためには、実は早期教育がとても大切である。とくに、学ぶ喜びを犠牲にせずに早期教育を行うことが、学習習慣の定着に関係する。その理由をnote『子どもが自然と勉強するようになる、科学的根拠に基づくたった2つのこと』にまとめた。

 

2021年7月14日(水)

早期教育を否定する人は、早期教育で1番大切なことが抜け落ちている。それは子どもが楽しんでいるかという観点である。子どもに楽しく学んでもらうことを子育てとすれば、子どもは学ぶことが好きなまま大人になっていく。早期教育の大切さについて、昨日noteにまとめた。

 

2021年7月13日(火)

幼児の頃はみんな学ぶことが好きである。それなのに、小学生になると学ぶことが好きじゃなくなる子が出てくる。どこで失敗しているのか。科学的根拠に基づいて、どうやったら子どもが自然と勉強するようになるのか?noteにまとめてみた。

 

2021年7月12日(月)

人に何か大切なことを伝えるとき、自分の経験(N=1)だけに基づくと説得力に欠ける。科学的根拠とそれに基づく実践があってこそ説得力が生まれる。子どもの教育についても同じである。科学的根拠に基づいて、どうやったら子どもが自然と勉強するようになるのか?明日7/13にnoteで公開する。

子どもが自然と勉強するようになる、科学的根拠に基づくたった2つのこと

こんにちは。『教育パパですが、何か?』です。

多くの親は勉強が大切だと考えています。

一方で、子どもの勉強について悩んだり不安を抱いたりしている親が多いことは、統計データからも明らかになっています。

親が勉強しなさいと言わなくても子どもが普段から勉強してくれる、そうなって欲しいと多くの親は思っているのではないでしょうか。

Twitterのフォロワー数が10,000を超えてきて、そのような悩みや不安の声を聞く機会が増えてきました。

本書は、少しでもそのような親御さんのヒントになればと思ってまとめたものです。

人に何か大切なことを伝えるとき、自分の経験(N=1)だけに基づくと説得力に欠けます。

科学的根拠とそれに基づく実践があってこそ説得力が生まれるものだと思います。子どもの教育において、理論だけでも不十分、実践だけでも不十分です。

目次

● 子どもが勉強してくれない
● 親の大きな負担
● 学習習慣の大切さ
● 子どもが自然と勉強するようになる2つのこと
● これら2つに共通すること
早期教育の必要性と考慮すべき大切なこと
● なぜこれら2つなのか?(2つの科学的根拠に基づいて)
● 実践で役立つあと2つの科学的根拠
● 就学前の教育目標
● 実践例(10種類)の紹介

子どもが勉強してくれない

子どもが勉強してくれないと思っている親は多いように思います。遊びやゲームばかりして勉強を全然してくれないという話はよく聞きます。

遊びやゲームは悪いものばかりではないと自分に言い聞かせ、子どもを信じて辛抱強く待ったとしても、子どもに勉強する兆しが見えてこなければ、遊びやゲームを悪者にしたくなります。

それでは、小中学生がどのくらい勉強してくれないのかを統計データで見てみましょう。

ベネッセ教育総合研究所は、2014年3月に小中学生の学びに関する実態調査の結果を公開しています。

図1のグラフは、全国の小学生(小4~小6)及び中学生とその保護者を対象に実施された『家での学習習慣』についての調査結果です(関係する部分だけ抜粋しています)。

どれだけ勉強するか_ベネッセ

図1 家での学習習慣(小中学生の学びに関する実態調査 速報版、
ベネッセ教育総合研究所、2014年3月)

ここで小学生に焦点をあてると、『出された宿題をきちんとやっていく』が8割もいるのに対して、『毎日コツコツ勉強する』や『親に言われなくても自分から勉強する』が3割程度になっています。つまり、7割程度の小学生は家庭での学習習慣が身についていないことを示しています。

さらに中学生になると、その結果はもっと悪くなっています。

この調査によって、家庭での学習習慣を身につけることがいかに難しいかが科学的にも示されているということになります。

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子どもが勉強してくれないなら、親は「勉強しなさい」とか「宿題しなさい」とか言いたくなります。

しかし、親が子どもに「勉強しなさい」と言っても成績が上がりにくいことが、中室教授によって2013年に科学的に証明されています。このエビデンスに従うなら、親は子どもに「勉強しなさい」と言わないようにすることが正解になります。

では、親が子どもに「勉強しなさい」と言わなければそれで良いのでしょうか?そんなはずはありません。

「勉強しなさい」と言わなかったらもっと勉強しないという話も聞きます。「勉強しなさい」と言わないようにするだけであれば、単に親は子どもに勉強するかしないかを委ねているに過ぎません。

勉強する子はするし、しない子はしないという当然の結果になるでしょう。

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では、なぜ家庭での学習習慣を身につけることが難しいかについて見ていきたいと思います。

文部科学省は、平成20年8月に子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告書を公開しています。この結果のうち、自宅での学習を表す『通信添削』が嫌いな小中学生を対象に、その理由を調べています。図2のグラフがその結果です。

1位は『勉強がきらいだから』です。

勉強が嫌いな理由_文科省

図2 通信添削の指導が嫌いな理由(子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告、文部科学省、平成20年8月)

小学生でも『勉強がきらいだから』という理由が概ね4割から5割と割合が高くなっています。つまり、家庭学習が嫌いな理由の多くは勉強自体が嫌いだからなのです。

したがって、子どもは勉強が嫌いになりやすいということが統計データで示されているということになります。

勉強が嫌いであれば、家庭での学習習慣を身につけられるはずがありません。

親の大きな負担

今度は視点を変えて、子どもの勉強に関する親の負担について見ていきたいと思います。

勉強の悩み
文部科学省の平成29年3月の調査結果によると、子どもの勉強や進学のことで悩んだり不安を抱いたりしている親がとても多く、以前よりも増していることが分かっています。

図3は、文部科学省による子育てについての悩みや不安に関する調査結果です。

親の悩み_文科省

図3 子育てについての悩みや不安
(家庭教育の総合的推進に関する調査研究、文部科学省、平成29年3月)

このグラフを見ると、平成20年のときは『子共のしつけやマナーのこと』が悩みや不安の1位だったのに対して、平成28年では『子共の勉強や進学のこと』が悩みや不安の1位になっています。

この8年間で、子どもの勉強や進学に対する悩みや不安が46.6%から59.9%まで大きく増加していることが分かります。

子育てにおいて、今や親の一番の悩みは『子どもの勉強や進学』であるということが統計データで示されているということです。

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前で述べたとおり、家庭での学習習慣が身についていない4年生以上の小学生は7割程度もいること分かりました。

学習習慣が身についていない小学校高学年の子どもに対して、親がいくら勉強させるように頑張ったところで、多くの場合は子どもに反抗されてしまうでしょう。

そのような子の多くは勉強が嫌いなのですから。

また、無理に勉強させることができたとしても、子どもは苦痛を感じながら嫌々勉強することになるでしょう。

勉強に苦痛を感じていれば、勉強の集中力も高まりにくく、成績もそう簡単には上がってくれません。

こうなると、親のストレスがより一層大きくなり、子どもの勉強・進学に対する心配や悩みはますます大きくなってしまいます。

お金の悩み
親の悩みは、子どもの勉強自体に関することだけではありません。それに伴うお金についての悩みもあります。

前で述べた図3においても『子どもの教育費のこと』が第4位になっており、約4割の親がお金の悩みを持っていることが分かります。

さらに最近になって、ソニー生命保険は子どもの将来の教育資金に対する不安についての調査結果を公開しています。

図4は、就学段階別に子どもの教育資金に対する不安の程度を示した調査結果です。

親のお金の負担_ソニー生命保険

図4 子どもの教育資金に関する調査(ソニー生命保険、2021年3月)

このグラフを見ると、未就学児や小学生の子どもを持つ親の約7割が教育資金について不安を感じる結果になっています。

このとき、子どもに学習習慣が身についていなかったり、成績が悪かったりしたらどうでしょうか。無理に勉強させても成績が上がらず、どうにもならない場合も出てきます。

そんなとき、少しでも勉強させるために補習塾に通う必要が出てくるかもしれません。そうなると教育資金の不安がさらに増えることになります。

学習習慣の大切さ

これまで、子どもが勉強してくれない問題や親が子どもの勉強に不安を感じている問題について述べてきました。

この両方の問題を同時に解決するものがあると嬉しいと思いませんか?それが存在するのです。

子どもの学習習慣です。

確かに、塾に行っている時間だけでも勉強してくれるなら、学習習慣が身についていなくても、補習塾に通えばよいのではないかという考え方はできます。

しかし、やらされる勉強は苦痛なだけでなく学習内容が身につきにくく、費用対効果が著しく低くなります。

子どもに学習習慣があれば、わざわざ補習塾に通う必要もなくなるのです。

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学習習慣が大切だと主張するとても重要な科学的根拠があります。

文部科学省の平成30年度3月の調査結果によると、学習習慣と読書習慣が学力にとって非常に重要であることが明らかになっています。

表1は、保護者に対する調査において、「お子さんの普段の様子について、各項目についてどれくらいあてはまりますか」と尋ね、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と答えた合計の割合を示したものです。

表1 保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究(文部科学省、平成30年3月)

学習習慣と学力_文科省

この調査では、学力を4段階(学力A層(上位25%)、学力B層、学力C層、学力D層(下位25%))に分けて詳細に調査しています。

特に、『よく本を読んでいる』と『親が言わなくても、自分から勉強している』は、国語2種類、算数2種類のすべての問題種別で、学力A層と学力D層の間に20%以上も差が出ています。

驚くべき差異です。

つまり、学習習慣や読書習慣と学力に大きな相関が見られるということです。

さらに、学力は勉強や読書によって向上すると考える方が自然です。学力が高くなったから学習習慣や読書習慣が身についたと考えるのは違和感があります。

したがって、学力は学習習慣や読書習慣と因果関係があると考える方が自然です。つまり、学習習慣や読書習慣が学力向上に繋がったと考えられるのです。

このような観点からも、親としては子どもに学習習慣を身につけてもらいたいと強く思うわけです。

子どもが自然と勉強するようになる2つのこと

結論から先に言います。子どもが自然と勉強するようになる(学習習慣が身につくようになる)ために大切なことは、次の2つです。

1. 遊びの中で勉強する
2. 勉強の成功体験を味わう

この2つは子どもに限らず大人にとっても、何かを学ぶ上でとても大切なことです。これら2つに効果が認められる科学的根拠は後半で説明しています。

さらに、これら2つを就学前に実践することがより重要になります。その科学的根拠も後半で説明します。

小学生になってくると、子どもに反抗期が訪れ、親の言うことに反発することが多くなります。そんななか、学習習慣を身につける良い手段があったとしても、子どもが素直に聞いてくれるとは限りません。

そのため、小学校高学年や中学生になってからよりは,親子でよく遊ぶ幼児期がチャンスです。親子で楽しく、これら2つのことを実践することができます。幼児はみな、学ぶことが好きですから。

後半の内容について

学習習慣が非常に大切であることは多くの親は知っています。しかし、統計データを見て改めてその大切さを実感したのではないでしょうか。

そして、多くの親が次に考えることは、具体的にどうやって子どもに学習習慣を身につけてもらうかです。

学習習慣が身につく具体的な実践手段は確かに存在します。

本書後半の『実践例の紹介』では、我が家で効果的だった10種類の実践内容を詳しく紹介しています。図5は、この10種類の実践例に対して、いつ頃実施したかを整理した表になります。

実践例の実施時期

図5 10種類の実践例とその実施時期

ここでポイントは2つです。

● ここで挙げている実践例には全て、『遊びの中で勉強する』と『勉強の成功体験を味わう』の両方が含まれている。
● ここで挙げている実践例が全てというわけではなく、『遊びの中で勉強する』と『勉強の成功体験を味わう』の両方が含まれていれば実践例は何でもよい。

実践する内容は各家庭で異なりますが、いくつかは使えるものが含まれているので参考になると思います。

さらに、後半部分に記載した科学的根拠及び実践例の内容を詳しく知ることで、自信を持って『遊びの中で勉強する』『勉強の成功体験を味わう』の2つを実践できるようになるでしょう。

===

本書について、もっと深く理解したいという方や具体的な実践内容について知りたいという方は後半の内容を読んでみてください(個人的なことを含むため読者を制限しています)。

なぜこの2つなのか、科学的根拠は何なのか、子どもが自然と勉強するようになる具体的な実践内容は何なのかについて詳しく記載しています。

前半部分が約5,000文字であったのに対して、後半部分は約11,000文字と少し分量は多いですが、重要なことをたくさん書いています。

長女がおなかの中にいるときから、どうしたら子どもが自然と勉強するようになるかをずっと考えてきました。そのための書籍をたくさん読み、トライ&エラーを繰り返しながら実践も数多くしてきました。

その結果、長女が小5となった今では、出された宿題をきちんとやっていますし、親に言われなくても自分から勉強しています。

それでは、後半でまた会いましょう(後半は下記のnoteで掲載しています)。

note.com

2021年7月13日
『教育パパですが、何か?』より

『教育パパですが、何か?』のつぶやき(Vol. 32)

子どもに「勉強しなさい」と言っても効果がないことは科学的に証明されています。

 

しかし、そもそも親が子どもに「勉強しなさい」と言うのは、子どもが勉強しなくなってからの後手の対処です。

 

これでは遅いのです。

 

親は子どもが勉強しなくならないように前もって学習習慣を付けるように持って行く必要があります。

 

そうすれば、親は子どもに「勉強しなさい」と言わなくてもよくなります。

 

 

今週(2021年7月5日~2021年7月11日)のTwitterのつぶやき(フォロワー数は約11,500人)を以下にまとめています。小5娘の学習ネタ、1歳娘の育脳ネタなど「楽しい教育パパママのすすめ」について発信しています。

 

 

2021年7月11日(日)

親としては、子どもに無理なく勉強の習慣を身につけさせたい。10,000文字を超えるnoteのタイトルが決まった。『子どもが自然と勉強するようになる、科学的根拠に基づくたった2つのこと』7/13にnoteで公開予定。

 

2021年7月10日(土)

小学校高学年になって学習習慣が身についていないことは、中学受験を考えている親にとって恐怖でしかない。ここから親ができることには限界があるが、前もって親にできることがある。科学的根拠に基づいて、親としてどうやったら子どもに学習習慣を定着させられるのか?現在noteにまとめている。

 

2021年7月9日(金)

親子で色々話して、小5娘が7月から受験塾に通うことになった。学習習慣がすでに身についている娘にとって、今の時期から受験塾に通う必要があるのか分からない。ただ、たくさん出る宿題を計画的に実行する訓練には良い。今のところ自分で計画を立ててうまく対処し、ワクワクして塾に通っている。

 

2021年7月8日(木)

親が「勉強しなさい」と言っても、子どもの成績が向上しないことが科学的に証明されている。しかし、親が「勉強しなさい」言わないようにしたところで、子どもが勉強する保証はどこにもない。科学的根拠に基づいて、どうやったら子どもに学習習慣を定着させられるのか?現在noteにまとめている。

 

2021年7月7日(水)

幼児教育において大切にしている『惜しい』という言葉。娘が失敗したとき、たとえその失敗が惜しくなくても、うまくいったときと同じくらいの喜んだ表情で「惜しい!」と言っている。子どものやる気を生かすも殺すも親の言葉次第である。

 

2021年7月6日(火)

勉強しないのは子どもの責任。本当にそう言い切れるのだろうか。勉強するかしないかは子どもが決めればいい。しかし、親ならその前に子どもを勉強好きにさせる最大限の努力をしたい。どうやったら子どもを勉強好きにさせられるのか?現在noteにまとめている。

 

2021年7月5日(月)

中学受験における算数の文章題では、問題を故意に分かりにくくしているところがある。小学生がこういう問題を解いていると、人に騙されにくくなるんじゃないかと思う。詐欺師は話を故意に分かりにくくすることがあるが、そういうことが見抜ける力が鍛えられるように感じる。

『教育パパですが、何か?』のつぶやき(Vol. 31)

こんにちは。『教育パパですが、何か?』です。

 

幼児を叱るとき、叱る回数ではなく叱る割合を減らすことが大切です。

 

幼児を叱る割合を減らすには、叱らなくて済む環境の構築はもちろん大切ですが、幼児と楽しく接する機会をたくさん作ることが大切なのです。

 

叱る回数が同じでも、幼児と楽しく接する回数が増えれば、相対的に叱る割合が減ります。

 

つまり、叱る回数を減らす必要はなく,楽しく接する回数を増やすことがポイントになります。

 

さらに、幼児と楽しく接する回数を増やすことで、叱る回数も自然と減る可能性があります。

 

 

今週(2021年6月28日~2021年7月4日)のTwitterのつぶやき(フォロワー数は約11,300人)を以下にまとめています。小5娘の学習ネタ、1歳娘の育脳ネタなど「楽しい教育パパママのすすめ」について発信しています。

 

 

2021年6月4日(日)

乳幼児は不完全である。子育てにおいてこの不完全さは、親の悩みの種になることが多々ある。こんなとき、親子で参加する集まりがおすすめ。多くのお子さんにも不完全な部分が存在し、自分の子どもだけじゃないんだという事実を知ることができる。育児の悩みが緩和される良い場と感じる。

 

2021年6月3日(土)

幼児が指差しを覚えてくると、次は選択ができるようになる。次女(1歳4ヶ月)には食事のとき皿を並べて、どれが食べたいかを選択させている。野菜ばかり指差すので、たまにご飯を食べさせようとすると、野菜を指差しながら怒ってくる。ご飯は野菜が無くなってから仕方なく食べている。

 

2021年6月2日(金)

小学生が目標を持って何かに挑戦することは素晴らしい。小5娘が毎日腕立て伏せをしている。理由を聞くと「腕相撲でパパに勝つため」だと言うLoudly crying faceクラスの女子で1番と言うだけあって確かに強いが、父親がそう簡単に負けるわけにはいかない。負けようものなら、クラス中に言いふらされそう。

 

2021年6月1日(木)

人は認めてくれる人の言うことは聞く。これは人間関係では当たり前のことであり、当然幼児にも当てはまる。子どもの躾で大切なことは、危険なこと以外はほぼ認めることである。親から多くのことが認められている子どもは、稀に出される親からの禁止令には割と耳を傾けてくれる。

 

2021年6月30日(水)

勉強のモチベーション向上には『情報の非対称性』の恩恵を伝えるのがよい。無知は怖く、相手に主導権を握られることが多い。勤勉な子は親の知らないことを知っているので、そのことが重宝される環境にしたい。そういう経験があると、もっと知りたいという勉強へのモチベーションも上がる。

 

2021年6月29日(火)

方程式の分かる人が方程式の問題を解くのは割と簡単である。しかし、方程式の分かる人が方程式を使わないと問題が難しくなる。小5娘は方程式の問題に方程式を使いたがる。しかし、まだ方程式は使うなと言っている。頭の訓練には、安易に方程式を頼るのではなく図を描いて解くのが良い。

 

2021年6月28日(月)

乳幼児の見るもの触れるもの全てに名称を言っていくことは育脳に良い。あらゆるものに名前がついていることを知ることで指差しの基礎にもなる。そして、この最大のメリットは親子のコミュニケーションにある。つまり、子どもの行動に対して親が反応するという双方向の意思疎通が可能となる。

『教育パパですが、何か?』のつぶやき(Vol. 30)

こんにちは。『教育パパですが、何か?』です。

 

学研教育総合研究所の『小学生白書』(2015年10月)によると、小学校に行きたくない理由の上位は下記です。

 

1位 眠たいから(31.1%)

2位 苦手な授業があるから(30.8%)

3位 友だちとけんかしたり、気まずくなったから(19.6%)

4位 授業がつまらないから(14.4%)

 

上位2つが飛び抜けています。

 

ただよく見ると、この上位2つは良質な家庭環境で解決できるものだと思います。つまり、睡眠を十分に取る家庭環境や親子で楽しむ早期学習によって解決できるのです。

 

親としては,子どもが小学校に行ってくれないと、お金と時間のコストが膨大になります。自宅で小学生の子どもを放っておくわけにはいきません。

 

一般家庭ではお金と時間に限りがあるので,良質な家庭環境を築くことによって、子どもがなるべく小学校に通えるようにしたいものです。

 

 

今週(2021年6月21日~2021年6月27日)のTwitterのつぶやき(フォロワー数は約11,300人)を以下にまとめています。小5娘の学習ネタ、1歳娘の育脳ネタなど「楽しい教育パパママのすすめ」について発信しています。

 

 

2021年6月27日(日)

「事実」と「推測」の区別が大切。算数の文章題や図形問題を解く際、「事実」と「事実から導かれた事実」と「推測」を区別しなければならない。事実と推測を混同すると、ロジックが崩れて当てずっぽうになる。これは他の分野でも言える大切なことである。

 

2021年6月26日(土)

読書には様々な利点がある。とくに、小説を読む大きな利点に『疑似経験』がある。国語の読解問題にはもちろん読解力が必要だが、それに加えて経験しているかどうかが重要になる。一般的に経験していないことは理解が難しい。小学生の経験には限界があるが、読書をすることで経験の範囲を広げられる。

 

2021年6月25日(金)

親の背中を見せる本質。親は子どものために良質なことを与えたい。一方、子どもは親の意見に反抗して自分の意思を持つことが大切。ではどうすればよいか?親が子どもに良質なことを言葉にして言うのではなく、行動で示すことである。そうすれば、子どもは良質なものに反抗しなくて済む。

 

2021年6月24日(木)

勉強は一生大切である。勉強というと学校でするイメージが強いが、大人になってからも様々な勉強が必要になる。例えば、部署が移動になった場合や新たな資格取得にチャレンジする場合。学生のときに勉強をしっかりやってきた人は、社会人になっても何をどのように勉強すればよいかが分かっている。

 

2021年6月23日(水)

小5長女がリビングで毎日のように読書をしている。そばにいる次女(1歳3ヶ月)がいつも姉の本を欲しがる。姉がいない隙をみては、見よう見まねで姉の本を読んでいる。次女はかなり高い確率で姉と同じように読書好きになるだろう。次女のミラーニューロンが働き、読書好きになる良い環境になっている。

 

2021年6月22日(火)

『学校に絶対行け』がもう古いことは理解できるが、親の覚悟とセットで考えないと意味がない。親が我が子を自分で守るという覚悟があるのなら問題ないが、そうでないなら子どもは救われない。家庭学習、フリースクール、昼食が充実しないなら、学校に行く方がマシかもしれない。

 

2021年6月21日(月)

小5長女がピアノの練習をするとき、次女(1歳3ヶ月)がいつもそばにいる。姉が弾いているところを見ているだけでなく、ピアノを弾きたがり、その後に弾いている。次女はかなり高い確率で姉と同じようにピアノを習うだろう。子どもにピアノを習わせたい場合、非常に良い環境になっている。